編集者から
電車中吊広告のお知らせ
今週末から、『1Q84』のポスターが電車の中吊広告として掲載されます。
Q1、Q2、Q3、それぞれのポスターが、一つの車両に一枚ずつ掲載されます。ですので、一つのポスターを見つけたら、ぜひ同じ電車の他の車両にも移動してみてください。(乗り過ごしにご注意!)
掲載される電車と期間は、次のとおりです。
● JR京浜東北線、中央線、山手線(5/27~28)
● 西武池袋線、西武新宿線(5/27~28)
● 札幌地下鉄(5/28~30)
● 東京メトロ銀座線、丸の内線(5/28~30)
● 京王線(5/28~30)
● 名古屋地下鉄(5/28~30)
● 大阪地下鉄(5/28~30)
● 福岡地下鉄(5/29~31)
(出版部S)
Q1、Q2、Q3、それぞれのポスターが、一つの車両に一枚ずつ掲載されます。ですので、一つのポスターを見つけたら、ぜひ同じ電車の他の車両にも移動してみてください。(乗り過ごしにご注意!)
掲載される電車と期間は、次のとおりです。
● JR京浜東北線、中央線、山手線(5/27~28)
● 西武池袋線、西武新宿線(5/27~28)
● 札幌地下鉄(5/28~30)
● 東京メトロ銀座線、丸の内線(5/28~30)
● 京王線(5/28~30)
● 名古屋地下鉄(5/28~30)
● 大阪地下鉄(5/28~30)
● 福岡地下鉄(5/29~31)
(出版部S)
千倉について・その4
翌日、水丸さんは「いそのり」と「ハバのり」を揃えて待っていてくれました。これは確かに市販の海苔と違っています。
そしてなんと、水丸さんは自ら台所に入って、調理をしてくれたんです。以下、写真で紹介しますね。
1) まず、のりを軽く焙ります。
2) そして、揉んでこまかくします。今日は「ハバのり」に「いそのり」を少し混ぜています。
3) お湯をかけます。のりの佃煮状になるくらいに両方を混ぜ合わせ
4) 好みの量のお醤油をかけ、
5) よくかき混ぜて、
6) 出来上がり!
早速試食させてもらいましたが、いやーこれで朝ごはんを食べたら最高です。普通の海苔とちがって噛みごたえがあり、酒のつまみにもぴったり。朝からお酒が飲みたくなってしまいそうです。水丸さん、ありがとうございました!
(出版部S)
そしてなんと、水丸さんは自ら台所に入って、調理をしてくれたんです。以下、写真で紹介しますね。
1) まず、のりを軽く焙ります。
2) そして、揉んでこまかくします。今日は「ハバのり」に「いそのり」を少し混ぜています。
3) お湯をかけます。のりの佃煮状になるくらいに両方を混ぜ合わせ
4) 好みの量のお醤油をかけ、
5) よくかき混ぜて、
6) 出来上がり!
早速試食させてもらいましたが、いやーこれで朝ごはんを食べたら最高です。普通の海苔とちがって噛みごたえがあり、酒のつまみにもぴったり。朝からお酒が飲みたくなってしまいそうです。水丸さん、ありがとうございました!
(出版部S)
千倉について・その3
買ってきた海苔を水丸さんの仕事場に届けに行きました。そのときの会話を再現してみます。
S「水丸さん、千倉に行って海苔を買ってきましたよ。これが『いそのり』なんでしょう?」
Mさん「ちがうよ、これは普通の海苔だよ。」
S「えーっ。でも『村上朝日堂』には、いそのりには黒いのと青いのがあって、黒いのが高いってありましたよ。このことじゃないんですか。」
Mさん「そうじゃないんだよ。いま家のほうにいそのりと、ハバのりもあるから明日持ってくるよ。よかったら食べていってよ。」
(というわけで、次の日、その海苔を頂くことになりました。以下続く。)
(出版部S)
S「水丸さん、千倉に行って海苔を買ってきましたよ。これが『いそのり』なんでしょう?」
Mさん「ちがうよ、これは普通の海苔だよ。」
S「えーっ。でも『村上朝日堂』には、いそのりには黒いのと青いのがあって、黒いのが高いってありましたよ。このことじゃないんですか。」
Mさん「そうじゃないんだよ。いま家のほうにいそのりと、ハバのりもあるから明日持ってくるよ。よかったら食べていってよ。」
(というわけで、次の日、その海苔を頂くことになりました。以下続く。)
(出版部S)
千倉について・その2
先日、千倉の町へ行く機会がありました。このチャンスに是非この「いそのり」を味わってみたいと思いましたが、日帰りの旅程では朝食を食べることはできません。あちこち散策して、漁港から駅までの道をのんびりと歩いていたときのことです。
道路沿いに、「海苔」の専門店がありました。一度は通り過ぎたのですが、「あ。」と気づいて店の中を覗くと、さまざまな焼き海苔で店は一杯。
入って店の方に話を伺うと、ここではすぐそこの海で取れた海苔をその日のうちに干して、焼いたものを袋詰めにして売っているとのこと。
袋詰めになった海苔は何種類もあり、値段の差もわずか。どれがどれやら見当もつかない飛び入りの客に、店の方は親切に説明してくれました。大きく分けて、「青トビ」という青海苔が混じったものと、黒海苔だけで作ったものがあるとのことです。
「青トビ」のほうが安いのですが、焼いて熱いご飯に乗せると、どっちも風味があって美味しいですよ、とのことでした。
『村上朝日堂』の巻末付録でも水丸さんが、いそのりには「青いのと黒いのがあってさ、黒いのが上等なわけ」と仰っています。試食させてもらうと、たしかに青トビのほうは、いわゆる「青海苔」の味がします。黒いのだけのほうと食べ比べてみると、その差ははっきりわかります。しかし、どちらも旨い!
焼きたてでまだ温かい、袋詰めの海苔を何種類か買って戻りました。駅近くの店では大きなかぶや大根など野菜も見事で、つい買いそうになりましたが、あきらめて電車に乗りました。千倉、いい町です。
(このあと、水丸さんにお話を伺い、これは『村上朝日堂』で語られていた「いそのり」とは別のものであることが判明するのですが、それは次回。)
(出版部S)
道路沿いに、「海苔」の専門店がありました。一度は通り過ぎたのですが、「あ。」と気づいて店の中を覗くと、さまざまな焼き海苔で店は一杯。
入って店の方に話を伺うと、ここではすぐそこの海で取れた海苔をその日のうちに干して、焼いたものを袋詰めにして売っているとのこと。
袋詰めになった海苔は何種類もあり、値段の差もわずか。どれがどれやら見当もつかない飛び入りの客に、店の方は親切に説明してくれました。大きく分けて、「青トビ」という青海苔が混じったものと、黒海苔だけで作ったものがあるとのことです。
「青トビ」のほうが安いのですが、焼いて熱いご飯に乗せると、どっちも風味があって美味しいですよ、とのことでした。
『村上朝日堂』の巻末付録でも水丸さんが、いそのりには「青いのと黒いのがあってさ、黒いのが上等なわけ」と仰っています。試食させてもらうと、たしかに青トビのほうは、いわゆる「青海苔」の味がします。黒いのだけのほうと食べ比べてみると、その差ははっきりわかります。しかし、どちらも旨い!
焼きたてでまだ温かい、袋詰めの海苔を何種類か買って戻りました。駅近くの店では大きなかぶや大根など野菜も見事で、つい買いそうになりましたが、あきらめて電車に乗りました。千倉、いい町です。
(このあと、水丸さんにお話を伺い、これは『村上朝日堂』で語られていた「いそのり」とは別のものであることが判明するのですが、それは次回。)
(出版部S)
千倉について・その1
出版部Sです。『1Q84』には、千葉県の千倉の町が出てきますね。千倉といえば、春樹さんの盟友、安西水丸さんが育った町としてファンの方には有名な場所。
『村上朝日堂』の巻末付録には、千倉をめぐるお二人の対談が収録されています。
その対談では、豊かな食材の宝庫・千倉の話がたくさん語られています。あわび、さざえ、イワシやアジの刺身にイセえびなど、海の幸のほか、花やオクラも名産品。
対談の中に、ご飯に欠かせない「いそのり」の話が出てくるのを覚えていらっしゃる方も多いと思います。冬になると海岸の岩に生えてくる海苔を、すのこにかけて作る「いそのり」が、本当に美味しそうに語られていました。(この項、つづきます。)
(出版部S)
『村上朝日堂』の巻末付録には、千倉をめぐるお二人の対談が収録されています。
その対談では、豊かな食材の宝庫・千倉の話がたくさん語られています。あわび、さざえ、イワシやアジの刺身にイセえびなど、海の幸のほか、花やオクラも名産品。
対談の中に、ご飯に欠かせない「いそのり」の話が出てくるのを覚えていらっしゃる方も多いと思います。冬になると海岸の岩に生えてくる海苔を、すのこにかけて作る「いそのり」が、本当に美味しそうに語られていました。(この項、つづきます。)
(出版部S)