「ENGINE」編集部より
新潮社はクルマの雑誌も出しています。その「エンジン」7月号(発売中)には、内田樹さんの『1Q84 BOOK3』の書評が載っています。是非ご一読ください。
その「エンジン」編集部から、コメントが寄せられましたので紹介します。
S「シさんは乗ったことあるの?」
シ「残念ながらありません。でも、聞くところによると、この123シリーズは、いまでもメルセデスをよく知る人の間では人気があるそうです。というのも『最善か無か』という創業以来のポリシーのもと、多くの製造工程が『手作り』で行われていた最終期のメルセデスだからです。なかでもクーペのCEは生産台数も少なく貴重なので、元ヤナセ営業マンのエンジン編集部のナ記者によると、ビカモン(走行距離も少なくボディもピカピカのクルマ)の下取り車が入ると社内で取り合いになったといいます。生産効率とコストダウンが幅を利かせるようになった123後のメルセデスと比べると、ボディにしても内装(特にシートなど)にしても、明らかに手間がかかっている。メルセデスのことを知りつくしている専門家が欲しがるメルセデスだというわけです。新品、リビルド品のパーツの流通も心配ありません。優雅でクラシカルなメルセデスのクーペにいま乗るのはとてもオシャレだと思います。ただし、パーツが高価なのでそれなりの覚悟も必要ですが。」
S「リビルド品って何?」
シ「使用済みの部品をオーバーホールして、再利用できるようにしたパーツのことです。メルセデスのパーツは、ものすごく耐久性があるので再利用できるんです。」
S「末長く安心して乗れるわけですね。」
シ「123のセダンの生産台数が237万5440台なのに対して、クーペは9万9884台。丸みのあるボディも手作業で叩き出される部位が多くあったそうです。内装でよく言われるのはシート。座面の中央部が周囲に比べると柔らかく、座るといい具合にしっとりとカラダを支える座り心地で、当時、ヤナセの営業マンの部長クラスはみんなこれに乗っていたそうです。」
エンジン編集部のシさんでした。
(出版部S)
その「エンジン」編集部から、コメントが寄せられましたので紹介します。
「エンジン編集部のシです。『1Q84』には何台かクルマ登場しますが、なかでも気になるのは、メルセデス・ベンツの銀色のクーペです。そう、謎の上品な婦人が乗っていたクルマ。あれはたぶんC123と呼ばれる230CEか280CEです。
1976年に登場したセダンのW123にクーペ・ボディのC123が追加されたのは翌77年でした。堂々とした大きなメッキ・グリル。丸みをおびた滑らかなボディ。優雅という言葉がぴったりなクルマで、1985年まで生産されていました。1984年なら、2.3リッターの4気筒エンジンを搭載する230CEは136馬力、2.8リッターの6気筒エンジンを搭載する280CEは185馬力のパワーがありました。Cクラスの1.8リッターでも184馬力もある現在のメルセデスからすれば大したことはありませんが、当時は200km/hの最高速で巡行できる高性能車でした。」
S「シさんは乗ったことあるの?」
シ「残念ながらありません。でも、聞くところによると、この123シリーズは、いまでもメルセデスをよく知る人の間では人気があるそうです。というのも『最善か無か』という創業以来のポリシーのもと、多くの製造工程が『手作り』で行われていた最終期のメルセデスだからです。なかでもクーペのCEは生産台数も少なく貴重なので、元ヤナセ営業マンのエンジン編集部のナ記者によると、ビカモン(走行距離も少なくボディもピカピカのクルマ)の下取り車が入ると社内で取り合いになったといいます。生産効率とコストダウンが幅を利かせるようになった123後のメルセデスと比べると、ボディにしても内装(特にシートなど)にしても、明らかに手間がかかっている。メルセデスのことを知りつくしている専門家が欲しがるメルセデスだというわけです。新品、リビルド品のパーツの流通も心配ありません。優雅でクラシカルなメルセデスのクーペにいま乗るのはとてもオシャレだと思います。ただし、パーツが高価なのでそれなりの覚悟も必要ですが。」
S「リビルド品って何?」
シ「使用済みの部品をオーバーホールして、再利用できるようにしたパーツのことです。メルセデスのパーツは、ものすごく耐久性があるので再利用できるんです。」
S「末長く安心して乗れるわけですね。」
シ「123のセダンの生産台数が237万5440台なのに対して、クーペは9万9884台。丸みのあるボディも手作業で叩き出される部位が多くあったそうです。内装でよく言われるのはシート。座面の中央部が周囲に比べると柔らかく、座るといい具合にしっとりとカラダを支える座り心地で、当時、ヤナセの営業マンの部長クラスはみんなこれに乗っていたそうです。」
エンジン編集部のシさんでした。
(出版部S)
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