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デビューの言葉から「卵と壁」まで!――楽しさいっぱいの最新エッセイ集

353427.jpg新潮文庫編集部Tです。1月31日発売で、待望の『村上春樹 雑文集』が刊行されます。収録した「雑文」は、この30年間に書かれた69編。1979年の「群像新人文学賞」の受賞の言葉から、2009年エルサレム賞「壁と卵」のスピーチ、音楽エッセイや翻訳をめぐる話、軽妙な人物エッセイまで、皆さんも私たち編集者もこれまで読んだことのないさまざまな文章が登場します。そのうえ、全編に春樹さんが書下ろしですごく楽しいイントロ(紹介文)を書いてくれました。69編の絶妙な配列とエッセイの味わい――みなさんも思わず、「こんな春樹さん、読んだことない!」と声を上げることでしょう。

文学論を真剣に語る作家・村上春樹、
ジャズやロックを熱く語るムラカミハルキ、
さまざまな場所で「挨拶する」村上さん、
ダジャレで楽しむハルキさん、
翻訳を解説する村上春樹氏、
海外読者だけが読んだHaruki Murakami

……たくさんの「村上春樹」がこの一冊に詰まっています。
そして、最後には、春樹さんの裏も表も知り尽くす最強コンビ「和田誠・安西水丸」が
青豆のヒミツや小説家の素顔に迫ります。
デビュー以来、春樹さんが「雑文集」を編むのは初めてですが、実は解説付きの本も初めてなのです(新潮文庫にも解説はありません!)。
というわけで、ファンならずとも買わずにはいられない、春樹さんの新刊のお知らせでした。

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