2012年3月
1Q84デー
3月28日の文庫版発売日、「1Q84デー」に神保町に向かいました。朝刊では全5段広告、神楽坂から乗った地下鉄東西線には車内吊りポスターがありましたが、どの書店にもたくさんの緑と橙色を配した『1Q84 BOOK1』(前編・後編)が並んでいました。三省堂書店神保町本店では、恒例のタワー(八角形!)が入り口にそびえて、2階にはヤナーチェック「シンフォニエッタ」が流れる1Q84宣伝DVDのコーナーも。『1Q84』に引用された書籍も周囲に並んでいて、『サハリン島』を思わず購入してしまいました。ふかえりの「もっとギリヤークじんのことがしりたい」という声が聞える気がして……。「全国各書店でユニークな展開をしています」との嬉しい情報が来ているので、興味津々です。
装幀について
■文庫の装幀お披露目!
『1Q84』は、壮大な叙事詩のような広がりを持ち、同時に人間の意識の深い場所にそっと錘(おもり)を降ろしていく小説です。物語というジグソーパズルに小さなピースを嵌めて行くように、読み進むうちに謎がしだいに明らかになっていきます。
単行本では、「Q」の文字をデザイン化し、BOOK1~3の文字と帯の色の組み合わせをトータルに調和させたシンプルで力強いものでしたが、6分冊となる文庫版では「絵画・数字・アルファベット」をパズル的に組み合わせて物語を表現しています。6冊そろうと一枚の絵が浮かび上がります。
初期フランドル派の画家ヒエロニムス・ボス(1450頃-1516)による寓話性の高い祭壇画「快楽の園」(プラド美術館蔵)を大胆にデザイン化し、アルファベットで登場人物の名前を埋め込みました。
現代の神話とも評される『1Q84』の世界、月の光が照らし出す青豆と天吾の姿、ヒエロニムス・ボスの絵……。文庫の装幀をぜひじっくり眺めてみてください!
『1Q84』は、壮大な叙事詩のような広がりを持ち、同時に人間の意識の深い場所にそっと錘(おもり)を降ろしていく小説です。物語というジグソーパズルに小さなピースを嵌めて行くように、読み進むうちに謎がしだいに明らかになっていきます。
単行本では、「Q」の文字をデザイン化し、BOOK1~3の文字と帯の色の組み合わせをトータルに調和させたシンプルで力強いものでしたが、6分冊となる文庫版では「絵画・数字・アルファベット」をパズル的に組み合わせて物語を表現しています。6冊そろうと一枚の絵が浮かび上がります。
初期フランドル派の画家ヒエロニムス・ボス(1450頃-1516)による寓話性の高い祭壇画「快楽の園」(プラド美術館蔵)を大胆にデザイン化し、アルファベットで登場人物の名前を埋め込みました。
現代の神話とも評される『1Q84』の世界、月の光が照らし出す青豆と天吾の姿、ヒエロニムス・ボスの絵……。文庫の装幀をぜひじっくり眺めてみてください!