村上春樹 作品紹介

1994年  ねじまき鳥クロニクル

単行本

ねじまき鳥クロニクル
ねじまき鳥に導かれた謎の迷宮の旅へ。消えた猫、水の無い井戸、出口の無い路地。世田谷の住宅地から満蒙国境まで圧倒的迫力で描く探索の年代記。〈読売文学賞受賞〉

『ねじまき鳥クロニクル 第1部 泥棒かささぎ編』
ISBN:978-4-10-353403-7/定価:1,680円
購入 『ねじまき鳥クロニクル 第2部 予言する鳥編』
ISBN:978-4-10-353404-4/定価:1,890円
購入 『ねじまき鳥クロニクル 第3部 鳥刺し男編』
ISBN:978-4-10-353405-1/定価:2,205円
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文庫

ねじまき鳥クロニクル―第1部 泥棒かささぎ編― 世界のねじを巻くのは誰か? 謎と探索の年代記。
「人が死ぬのって、素敵よね」彼女は僕のすぐ耳もとでしゃべっていたので、その言葉はあたたかい湿った息と一緒に僕の体内にそっともぐりこんできた。「どうして?」と僕は訊いた。娘はまるで封をするように僕の唇の上に指を一本置いた。「質問はしないで」と彼女は言った。「それから目も開けないでね。わかった?」僕は彼女の声と同じくらい小さくうなずいた。(本文より)

『ねじまき鳥クロニクル―第1部 泥棒かささぎ編―』
ISBN:978-4-10-100141-8/定価:620円
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ねじまき鳥クロニクル―第2部 予言する鳥編―
現代日本を物語の建物につめこんだ、最も野心的な試み。魅力的だ。(Washington Post Book World)
「今はまちがった時間です。あなたは今ここにいてはいけないのです」しかし綿谷ノボルによってもたらされた深い切り傷のような痛みが僕を追いたてた。僕は手をのばして彼を押し退けた。「あなたのためです」と顔のない男は僕の背後から言った。「そこから先に進むと、もうあとに戻ることはできません。それでもいいのですか?」(本文より)

『ねじまき鳥クロニクル―第2部 予言する鳥編―』
ISBN:978-4-10-100142-5/定価:660円
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ねじまき鳥クロニクル―第3部 鳥刺し男編―
村上作品のめざましい進歩だ。大胆かつ寛容さに満ちた作品。(The New York Times Book Review)

僕の考えていることが本当に正しいかどうか、わからない。でもこの場所にいる僕はそれに勝たなくてはならない。これは僕にとっての戦争なのだ。「今度はどこにも逃げないよ」と僕はクミコに言った。「僕は君を連れて帰る」僕はグラスを下に置き、毛糸の帽子を頭にかぶり、脚にはさんでいたバットを手に取った。そしてゆっくりとドアに向かった。(本文より)

『ねじまき鳥クロニクル―第3部 鳥刺し男編―』
ISBN:978-4-10-100143-2/定価:820円
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海外版装幀

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