1Q84ニュース

スタッフから

『1Q84』発売一周年記念 広告総覧


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『1Q84』の広告について・その2

 広報宣伝部のKです。

20100422_01.jpg 発売当日の新聞広告はこんな感じでした。新聞社によってカラー広告になったり、白黒広告になったりしましたが、それぞれ雰囲気を出すことができたと思っています。
 このQ3の広告は実は元旦の朝日新聞にも掲載しました。

20100422_02.jpg こんな感じです。Q3がビジュアルになるなんて、普通の文芸書ではありえないです。これも村上春樹さんならでは、記号だけのタイトルだったからこそできた表現でした。
 次の新聞広告は4月28日の朝日新聞朝刊です。この広告にもQ3が使われるか? 興味のある方はぜひ当日お確かめください。

(広報宣伝部K)


『1Q84』の広告について

 昨年のちょうど今頃、私は『1Q84』BOOK1 BOOK2の広告アイデアを練っていました。今ではもう、この本をお読みになった方も多く、メディアでも多数とりあげられたので、「版元は本の内容を明かさないで欲しい」とは言われなくなりました。
 しかし1年前は、「何の予備知識もなく『1Q84』を読みたい」という声があり、それに応えるために、どこまで広告メッセージをだして良いのか、考えを巡らしていました。
 広告の目的はより多くの方々に本の魅力を伝えることです。秘められた魅力をコピーに託し、一人でも多くの方が本を手に取り、購読していただけるよう広告表現を考えます。ですから、何も伝えようとしない広告はそもそも広告として矛盾しているわけですが、『1Q84』の広告ではストーリーをいっさい明かさずにこの小説の魅力を伝えることにトライしました。
 発売広告では近過去について書かれた小説というメッセージ、2回目の広告では愛について、3回目は月について、4回目は始まりについて、それぞれ限られた字数のコピーにメッセージを託しました。幸いにして、多くの方々がこのメッセージを受けとり、本を手にとってくれました。またこの4点の広告は、読売出版広告賞の大賞を受賞しました。

20100414.jpg  今、私は4月16日掲載のBOOK3の新聞広告をチェックしています。
 もう買うことを決めている多くの方々、そしてどうしようか迷っている方も、ぜひ16日の広告をご覧ください。迷っている方が、広告を見て購読を決めていただけると、広告制作者冥利に尽きます。

 ところで『1Q84』の広告の背景に浮かんでいるピーナッツのような形の白いモヤモヤは何? という質問をよく受けます。あなたは何に見えますか。
 BOOK3を読み終った時、それが何であったか見えてくるかもしれません。

(広報宣伝部K)

〈「Q」の世界〉発表スタート

〈「Q」の世界〉発表が4月1日からついに スタートしました。
初回限定で「4月1日~9日のQ」まで一挙9作品をご紹介しています(10日からは一日一作品ずつ掲載します)。

先日、〈「Q」の世界〉第1回選考会が行われました。
ご応募をいただいた作品は、ユニーク作品、プロ級作品、アイデア作品ありと、どれも力作ぞろい。
すべての作品をご紹介できないのが悩ましいところです。
ご応募いただいた全ての方に御礼申しあげます。

応募作品をテーブルに並べてみると……作品どうしをつなぐ不思議な共通点も見えてきて、とても興味深かったです。発表ページでは作品をキーワー ドでソートして見ることもできますので、是非のぞいてみてください。

応募作品は、まだまだ募集中です。たく さんのご応募お待ちしております!

(広報宣伝部M)