1Q84ニュース

読みやすい大きな文字&特製オビ!

 これまで、長編作品のなかでも、文字の大きさにばらつきのあった新潮文庫の村上さんの小説作品。今回のリニューアルで、現行の8ポイントから9.25ポイントという大きなサイズの文字に変わりました。

 ちなみに単行本『1Q84』の本文文字サイズは、9.5ポイント。文庫もそれに迫るゆったり組んだ大きな文字に変わったということです。

 目の疲れも軽くなり、作品を楽しんでいただけるようになりました。文字が大きくなるぶん、ページは増えるので、ごめんなさい、これまでより価格は少し高くなるのですが。しかし、この読みやすさには替えられないと思っていただけるはず。

 そのほか、新潮文庫では、古典名作をはじめ人気既刊文庫を順次文字拡大しています。書店にお立ち寄りの折は、あれこれ、ちら見してみてくださいね。

 また、今回リニューアルした文庫をふくむ、村上さんの長編作品3作(『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』『ねじまき鳥クロニクル』『海辺のカフカ』)、と短編集(『螢・納屋を焼く・その他の短編』『神の子どもたちはみな踊る』『東京奇譚集』)には、それぞれに特製オビをつけました。

 オビの表には、海外メディアで紹介された作品の推薦コメントや、受賞歴を。そして、裏には、これまで新潮社から発表された作品の刊行年リストを掲載しました。いろいろな発見があって面白いですよ。

 読者のみなさんひとりひとりの人生と密接に寄り添いながら、豊かに広がる村上さんの小説世界。この小さなオビが、そこへと深くわけいっていく作品選びのナビゲーション役に少しでもなればうれしいです。

(文庫編集部K)

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